進化戦略を調べている際に、(1+1)-ES, (μ+λ)-ES などの用語が出てくるのですが、この()内はどういう意味を示しているのか?について気になったので、この記事ではまとめていきます!
ES : Evolutionay Strategy (進化戦略)の略
進化計算の集合戦略
この集合戦略には、いくつもの種類が提案されていますが、今回はその中の以下の4つについて取り上げて説明していきます!
- (1+1)-ES
- (μ+1)-ES
- (μ+λ)-ES
- (μ,λ)-ES
1. (1+1)-ES
1つの親個体 から 1つの子個体が生まれ、その2つの内 優れた個体が生き残り、次の世代の母集団とする。
山登り法(Hill Climbing)に近い手法といえる。
2. (μ+1)-ES
μ個の個体を持つ母集団から 1つの子個体が生成される。
そして、μ個の親個体と 1つの子個体の内、適合度が最も低いものを除く。
3. (μ+λ)-ES
reproduction 操作により、μ個の親個体から λ≧μ個の子個体が作られる。
そして、子個体と親個体の和集合の中から、μ個の適合度の高いものだけを残す
また、1,2 は 3の特殊系ともいうことができ、下記のようにまとめられる
(μ + λ)-ES
μ : 親 (population) の個体数
λ : 子孫(offspring) の個体数 (親の個体数 μ 以上)
μ個の親個体から λ個の 子個体を作り、 μ + λ 個の個体の内 適合度の高い μ個を残す
4. (μ,λ)-ES
Schwefel により提案された手法
μ, λ は、 (μ+λ)-ES と同じく、μは 親個体の数、λ は 子個体の数であるが、「選択」部分に違いがある。
(μ,λ)-ES と (μ+λ)-ES の違い
(μ, λ)-ES : 親は削除し、λ個の子孫の中から 適合度の高い μ個を残す
(μ+λ)-ES : 子孫と親の和集合の中から 適合度の高い μ個 を残す
選択の際に、母集団である親個体も含めるか否かという点が大きく異なる
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