arXiv で論文を探しているときに、「cs.AI」のようなカテゴリーを見かけることはありませんか?cs.AIは、コンピュータ・サイエンス分野の AI系のサブカテゴリーですが、ふとした疑問として、このカテゴリーはいくつ種類があるんだろう? 全部は把握してないけど、一通りは目を通しておきたい!と感じたので、この記事ではその第1弾として、cs(コンピュータ・サイエンス)分野のカテゴリについてまとめていきます!!
カテゴリー数が多いので、前後半と分けて今回はその後半です!前半の記事はこちらから!
- arXiv CSカテゴリー まとめ
- 21. cs.IR (Information Retrieval : 情報検索)
- 22. cs.IT (Information Theory : 情報理論)
- 23. cs.LG (machine LearninG : 機械学習)
- 24. cs.LO (LOgic in computer science : コンピュータサイエンスにおける論理)
- 25. cs.MA (MultiAgent systems : マルチエージェントシステム)
- 26. cs.MM (MultiMedia : マルチメディア)
- 27. cs.MS (Mathematical Software : 数学的ソフトウェア)
- 28. cs.NA (Numerical Analysis : 数値解析)
- 29. cs.NE (Neural and Evolutionary computing : ニューラル・進化計算)
- 30. cs.NI (Networking and Internet architecture : ネットワークとインターネットアーキテクチャ)
- 31. cs.OH (Other Computer Science :その他のコンピュータサイエンス)
- 32. cs.OS (Operating Systems)
- 33. cs.PF (PerFormance : パフォーマンス)
- 34. cs.PL (Programming Languages : プログラミング言語)
- 35. cs.RO (RObotics)
- 36. cs.SC (Symbolic Computation 記号的計算)
- 37. cs.SD (SounD : サウンド)
- 38. cs.SE (Software Engineering : ソフトウェア工学)
- 39. cs.SI (Social and Information Networks : 社会・情報ネットワーク)
- 40. cs.SY (Systems and Control : システムと制御)
arXiv CSカテゴリー まとめ
ちなみに、cs(コンピュータサイエンス)のサブカテゴリーはいくつあると思いますか?
前回の記事でも書きましたが、数えてみると40種類もあったのですね! 予想以上に多かったので驚きます!
ここからは、これらのサブカテゴリーのうち、後半の20カテゴリーを一つずつ簡単にまとめていきます!
前半の20カテゴリーについては下記リンクから見てもらえたらと思います!
21. cs.IR (Information Retrieval : 情報検索)
インデックス、辞書、検索、コンテンツ、分析などを扱うカテゴリー
ACM Subject Class : H.3.0, H.3.1, H.3.2, H.3.3, H.3.4
22. cs.IT (Information Theory : 情報理論)
情報理論およびコーディングの理論的および実験的な側面を扱うカテゴリー
ACM Subject Class : E.4
23. cs.LG (machine LearninG : 機械学習)
機械学習の研究(教師あり、教師なし、強化学習、bandit問題など)に関する論文カテゴリー
(ロバスト性、説明、公平性、方法論なども含む)
24. cs.LO (LOgic in computer science : コンピュータサイエンスにおける論理)
有限モデル理論、プログラムの論理、様相論理、プログラム検証など、コンピュータサイエンスにおける論理などを扱うカテゴリー。
ACM Subject Class : D.2.4, F.3.1, F.4.0, F.4.1, F.4.2
25. cs.MA (MultiAgent systems : マルチエージェントシステム)
マルチエージェントシステム、分散型人工知能、知的エージェント、協調的相互作用、および実用的なアプリケーションを扱うカテゴリー
ACM Subject Class I.2.11
26. cs.MM (MultiMedia : マルチメディア)
ACM Subject Class H.5.1 : 情報インタフェースとプレゼンテーションに関する全般的な分野を扱うカテゴリー
27. cs.MS (Mathematical Software : 数学的ソフトウェア)
ACM Subject Class G.4 : 数学的ソフトウェア に関するカテゴリー
28. cs.NA (Numerical Analysis : 数値解析)
cs.NA は math.NA の別名
ACM Subject Class G.1 : 数値解析 について扱うカテゴリー
29. cs.NE (Neural and Evolutionary computing : ニューラル・進化計算)
ニューラルネットワーク、コネクショニズム、遺伝的アルゴリズム、人工生命、適応行動などを扱うカテゴリー
ACM Subject Class : C.1.3, I.2.6, I.5
30. cs.NI (Networking and Internet architecture : ネットワークとインターネットアーキテクチャ)
ネットワークアーキテクチャと設計、ネットワークプロトコル、インターネットネットワーク標準 (TCP/IP など) を含む、コンピュータ通信ネットワークのあらゆる側面を扱うカテゴリー。(ウェブキャッシングなど、インターネットのアーキテクチャやパフォーマンスに直接関連するトピックも含む)
ACM Subject Class C.2のうち、C.2.4(分散、並列、クラスタコンピューティング)除く分野
31. cs.OH (Other Computer Science :その他のコンピュータサイエンス)
他の分類に当てはまらない論文に関するカテゴリー
32. cs.OS (Operating Systems)
ACM Subject Class D.4 : オペレーティングシステムについてのカテゴリーのうち、
D.4.1, D.4.2, D.4.3, D.4.4, D.4.5, D.4.7, D.4.9 を含むカテゴリー
33. cs.PF (PerFormance : パフォーマンス)
パフォーマンスの測定と評価、待ち行列、シミュレーションを扱うカテゴリー。
ACM Subject Class : D.4.8, K.6.2
34. cs.PL (Programming Languages : プログラミング言語)
プログラミング言語の意味論、言語機能、プログラミングアプローチ (オブジェクト指向プログラミング、関数型プログラミング、論理型プログラミングなど) を扱うカテゴリー。
ACM Subject Class : D.1, D.3
35. cs.RO (RObotics)
ACM Subject Class I.2.9 : ロボティクスに関する カテゴリー
36. cs.SC (Symbolic Computation 記号的計算)
ACM Subject Class I.1 : 記号的および代数的操作 を扱うカテゴリー
37. cs.SD (SounD : サウンド)
音を使った計算、および情報チャネルとしての音に関するものなどを扱うカテゴリー。
(音のモデル、分析と合成、オーディオユーザーインターフェース、データのソニフィケーション、コンピュータ音楽、音響信号処理も含む)
ACM Subject Class : H.5.5 ( + H.1.2, H.5.1, H.5.2, I.2.7, I.5.4, I.6.3, J.5, K.4.2 )
38. cs.SE (Software Engineering : ソフトウェア工学)
設計ツール、ソフトウェアメトリクス、テストやデバッグ、プログラミング環境などを扱うカテゴリー
39. cs.SI (Social and Information Networks : 社会・情報ネットワーク)
オンラインでの情報アクセス、コミュニケーション、インタラクションのためのアプリケーションや、社会科学や生物科学との関連を含む領域やその他の領域の問題を探求するためのデータセットとしての役割を含む、社会的および情報的ネットワークの設計、分析、およびモデリングを扱うカテゴリー。
上記のネットワークの分析とモデリング : ACM Subject class F.2、G.2、G.3、H.2、I.2
コンピュータへの応用 : H.3、H.4、H.5
コンピュータと他の分野のインターフェースでの応用 : J.1~J.7
通信システムやネットワークプロトコル (TCP/IP など) に関する論文は、一般的に cs.NI カテゴリになる可能性大
40. cs.SY (Systems and Control : システムと制御)
cs.SY は、eess.SY の別名。
自動制御システムのあらゆる側面をカバーする理論的および実験的な研究が含まれるカテゴリー。モデリング、シミュレーション、および最適化のツールを使用した制御システムの分析と設計の方法を扱いっている。
具体的な研究分野としては以下の通り。
非線形制御、分散制御、適応制御、確率制御、ロバスト制御、ハイブリッドシステム、離散イベントシステムなど
応用分野 : 自動車・航空宇宙制御システム、ネットワーク制御、生体システム、マルチエージェント・協調制御、ロボティクス、強化学習、センサーネットワーク、サイバーフィジカル・エネルギー関連システムの制御、コンピューティングシステムの制御など
コメント